診療案内Service

婦人科では、月経やおりものに関するお悩みから、子宮や卵巣に関すること、PMS、更年期障害、不妊症、避妊相談など女性特有の幅広いトラブルに対応しております。子宮がんや、卵巣がん、乳がんなど、当院ではがんの早期発見にも力を入れております。

婦人科に行くのは気がひけたり、病院に行くほどでもないとお考えの方も多いかと思います。女性の体はとても繊細で、ホルモンの影響などによって年齢とともにさまざまな変化があります。女性ならではの悩みと向き合ったり、ライフ・ステージごとの体の特徴を知ることで、毎日がより一層豊かになるかもしれません。どうぞお気軽にご相談ください。

身近な婦人科疾患のご紹介

  • 帯下(おりもの)

    帯下とは、外陰部・腟内・子宮頸管・子宮内腔からの分泌物が、生理的にあるいは病的に増えたもので、いわゆる「おりもの」が多い状態をいいます。その中でも、生理的な帯下と病的な帯下に分けられます。
    健康な女性の腟内容物は、粘り気があり、白色で、外陰に流出することはまれです。膿性、血性、粘液性など原因によって症状が異なり、色調や性状によっては病的な帯下の可能性があります。気になった時点で、専門医の判断を仰ぐことが大切です。

  • 月経不順(生理不順)

    多くの場合、女性は大体12歳頃に初潮がはじまります。正常な月経の目安としては、周期が25~38日、周期の変動が6日以内、持続が3~7日とされており、こうした規則的な月経周期がみられない状態を月経不順といいます。正常な月経周期より長い場合は「稀発月経」、短い場合は「頻発月経」とされ、妊娠以外の原因で月経がない場合は「続発性無月経」が考えられます。
    年齢、原因、妊娠の希望の有無によって治療方法が異なります。

  • 過多月経

    経血量が異常に多い状態を過多月経といいます。量についての明確な基準はありませんが、ナプキンが1時間もたないほど経血量が多い方や、経血のなかにレバーのような血のかたまりがある場合は「過多月経」かもしれません。
    通常の身体調節機構が失調して過多月経になる場合と、病気が原因で過多月経となっている場合に分けられます。病気が原因の場合に可能性として高いのが子宮筋腫です。そのほかに子宮腺筋症、子宮内膜増殖症、子宮内膜ポリープ、避妊リングなどの子宮内異物が原因となっている場合もあります。
    経血量が多く日常生活に支障をきたしている場合はもちろん、月経に伴う貧血でお悩みの場合もお気軽にご相談ください。

  • PMS(月経前症候群),PMDD(月経前不快気分障害)

    月経(生理)がはじまる3~10日ぐらい前から起こる不快な症状が繰り返し3か月以上続き、なおかつ日常生活に支障をきたすほど症状がひどい場合、PMS,PMDDと診断されます。20~30代女性に多く見られ、周期や卵巣機能が正常な場合でも起こります。主な症状として、胸が張る、異常な眠気、肌荒れ、便秘、肩こり、頭痛、倦怠感、感情の起伏が激しくなる、集中力や作業効率の低下などが挙げられます。
    PMS,PMDDの辛い症状でお悩みの方は、緩和のために治療がいろいろありますので、我慢せず相談してみましょう。

  • 更年期障害

    日本人の女性が閉経を迎える年齢は一般的に50歳前後といわれており、閉経をはさんだ45歳~55歳の約10年間を「更年期」と呼びます。40代半ば頃から卵巣の機能が低下するにしたがって、女性ホルモンであるエストロゲンの分泌が急激に減少します。この時期に起こす、ホットフラッシュ、めまい、発汗、イライラ、倦怠感等さまざまな不調を総じて、更年期障害と言います。主な治療法としては、ホルモン補充治療や漢方治療、プラセンタ治療等での対応が挙げられます。
    エストロゲンは非常に重要なホルモンで、ホルモン補充療法によりエストロゲンを補充することで、女性らしさを維持するだけでなく様々な症状の改善が証明されていますが、当院では治療に関するメリット・デメリットをしっかり考慮・説明した上で進めることをお約束しますので、ご安心ください。

  • 子宮筋腫

    子宮に良性の腫瘍ができた状態を子宮筋腫といい、成人女性の4~5人に1人にある身近な病気です。筋腫ができた場所によって症状は変わってきますが、代表的な症状として月経痛、過多月経が挙げられます。子宮筋腫は良性なので、すぐに治療をしないと命に関わるというようなものではありませんが、経血量の増加に伴い鉄欠乏性貧血が起こり、疲れやすくなったり息切れやめまいにつながることもあります。また、不妊や流産、早産の原因になる場合があります。
    治療としては、貧血や生理痛に対して鉄剤や鎮痛剤を処方する対症療法や、偽閉経療法,手術療法があります。患者さんの希望をお聞きした上で、治療の方向性を一緒に決めていきます。お気軽にご相談ください。

  • 子宮内膜症

    子宮内膜症は20〜30歳代の若い女性に発症しやすく、本来は子宮の内側にしか存在しないはずの子宮内膜組織が、子宮以外の場所で増殖を繰り返す病気です。子宮以外の場所で増殖した子宮内膜組織は腹腔内にとどまるので、炎症や痛み、癒着の原因になり、不妊の原因になることもあります。また、卵巣内にできる子宮内膜症は、チョコレート嚢胞と呼ばれます。放置しておくと約0.7%で卵巣がんが発生するとされています。大きさ的には10cm以上、年齢的には40歳以上のチョコレート嚢胞は、特に注意が必要です。
    治療方法としては手術療法と薬物療法があり、いつ妊娠を希望するかによって治療法の優先順位が決まってきます。サイズの大きいチョコレート嚢胞が見つかった場合は、破裂やがんのリスクを避けるために手術療法を行うこともあります。

  • 子宮頸部異形成

    子宮頸部異形成とは、子宮頸がんの前がん状態です。程度の軽いものから順に、軽度異形成、中等度異形成、高度異形成と呼びます。正常な状態から数年から10年単位で子宮頸がんにゆっくりと進行すると言われており、定期検診を受けることで早期発見が可能です。基本的に中等度・高度異形成は治療の対象となります。
    標準的な治療は、子宮頸部を円錐状に切除する手術(円錐切除術)になります。しかし、若年の女性では今後の妊娠に影響を及ぼす可能性があることから、当院では適応があればCO2レーザー蒸散術を行っています。

  • 子宮頸がん、子宮体がん(子宮内膜がん)

    子宮頸部(子宮の入り口)にできるがんを、子宮頸がんと呼びます。子宮頸がんのほとんどは、ヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスの感染が原因であることがわかっています。HPVは性交渉で感染するウイルスです。
    子宮頸がんは、初期のうちは症状が現れないことが多く自覚症状もありません。しかし、進行するに従って異常なおりもの、月経以外の出血(不正出血)、性行為の際の出血などが現れてくるとされています。早期発見ができるように、子宮頸がん検診は必ず受けるようにしましょう。

    子宮体部から発生したがんが、子宮体がん(子宮内膜がん)です。ここ数年増加しており、閉経後の女性に多いとされますが、近年40歳未満で発症するケースも報告されており注意が必要です。発見が遅れると、内膜から徐々に子宮筋層を侵し、子宮外、リンパ節、全身に転移します。不正出血が初期の自覚症状であることが多く、特に閉経後に不正出血がある場合には子宮体がん検診を受けましょう。当院では痛みの少ない子宮体がん検診を施行しております。

  • 卵巣がん

    子宮の左右には卵巣という臓器があり、これらに発生するがんを卵巣がんと言います。卵巣がんは、サイレントキラーと呼ばれ、短期間に急速に進行することがあるがんです。がん細胞が容易に腹腔内に散らばってしまい、癌性腹膜炎となります。近年、日本でも増加傾向です。